山中にて幽人と対酌す
両人対酌すれば山花開く
一杯一杯また一杯
我酔うて眠らんと欲す卿且く去れ
明朝意あらば琴を抱いて来たれ
有名な中国の詩人・李白が詠んだ漢詩です。
高校生の授業で始めて詠み、とても感動しました。
当時は未成年ですので酒飲みというわけではありませんが・・・
なんともいえないゆる~りとした雰囲気と、酒の香りが漂って
きそうな印象に忘れられない詩となりました。
梅香る里、畑には桃も鮮やかなピンク色の花弁を数珠繋ぎのように開いてます。
この詩のように山中で酒盛りすれば早咲きの彼岸桜も綻びそうな季節。
年休を利用して単独山歩きに出かけました。
まずは2等三角点がある高代寺山へ。
のせでん高代寺ハイクでは毎月のように登ってる山ですが、
スタッフとしての使命があり、山頂三角点へは一度も訪れたことがありません。
今回は表参道から上がり、高代寺本堂へお参りを済ませ、納骨堂の裏手から
山頂を目指しました。
のせでんハイキングの常連・山男Yさんから「行けるで!」とは聞いていたものの
恐る恐るの進軍です。
大きな竹が何本も倒れていて中腰になった状態で前進します。
次は急な上り坂。足元滑りやすく、逆走なら初心者注意かなあ~
などと思いながら・・・・
稜線まで上がるとほどなく中継施設のフェンスに出くわしました。
その直前、足元にありました!
山頂三角点!!
2等にしてはこじんまりとした印象です。
記念写真を撮り、足早に山頂を後にします。
高代寺霊園側から下り、ご神泉から表参道を降りて妙見口へ。
急いで下ったのには訳があって、次の明ケ田尾山までは歩いて
は遠いので町営のバスに乗るためです。
妙見口駅前に町営のバス停は見当たらず。
隣の公民館前から乗ることにしました。
どうも阪急バスが委託運行しているようです。
バスはときわ台住宅地をグルグルと周り、箕面森町を抜けて国道428号線を
豊能町役場方面に走ります。
40分ほど乗車して北摂信愛園前で下車。
料金は100円です!
信号のある金石橋から高山までは車道の上り道。
これがけっこう勾配があって楽ではありません。
高山の集落まで半時間以上かかりました。
ここで昼食のおにぎりを頬張る。
田舎独特の正午のサイレンがけたたましくなる中、再出発。
明ケ田尾山まではここから900m。
妙見山への石の道標、江戸時代の高札場、力石、高山右近生誕地の碑など
見所も多い高山の集落内を抜け登山道へ。
2度目ともあって難なく山頂三角点を制覇!高山分岐から20分ほど。
そして次なる鉢伏山を目指します。
杉林の中を一旦、梅ヶ谷へ下る。
谷筋には大きな山桜や江戸彼岸桜が何本も自生している。
桜の季節はさぞや美しい光景なんだろうなあ~
冒頭の李白の詩の情景そのものだ!
梅ヶ谷の途中から右手(西側)に進路をとる。
九十九折れの急な登り道。
正確に数えてみました。
合計25回の折り返しで稜線へたどり着きますよ!
稜線に上がり、鉢伏山⇔明ケ田尾山の道標プラットフォームを過ぎる。
じつはここが止々呂美方面への三叉路なのですが、まずは鉢伏山制覇に向かいます。
緩やかな稜線上のはっきりとした道を10分ほど進むとだだっ広い台地に出ました。
ハイカーやバードウォッチャーが数名。
高圧線の鉄塔越しに池田、伊丹方面の眺望が望めます。
ここから2~3分の山頂を制覇し引き返します。
いよいよ止々呂美方面への下山開始です。
今回が2度目。
前回のように、もう迷うことはないでしょう??
黄色のテープや赤いテープと記憶を頼りに下っていきました。
下山途中にも山桜の巨木がいたるところに鎮座。
いい山、いいコースです!
今回はびわ山の麓から下止々呂美へ迂回せず、まっすぐに荒れた山道を下ってみました。
誰も通らないのか道は渓のように掘れて歩きにくく、柴や朽木が散乱してます。
倒れた竹が放置されたままの竹林の脇を抜けると果樹園らしきところへ出ました。
真っ直ぐ下ると渓川の手前でフェンスに遮られ行き止まり。
無理やり越えて渓川に沿って遡り、繋がる道を探すと・・・
二つ上流の橋から果樹園へ道が繋がってました!
念願の中止々呂美への道が見つかりました!
しかも、集落内を下りきったら箕面森町からの新道との交差点です!!
歩いた価値ありましたね~!!
ばんざ~い!!
本日はこれまで!
意気揚々と中止々呂美バス停から池田行きのバスに乗り込みました。