世界最大の自転車のロードレース
ツール・ド・フランス2010 が開幕した。
約3週間、フランス・スペイン内延べ3600km余りを走り凱旋門へゴールする過酷なレース。
マラソン選手は1シーズン数レースしか走らないわけですが、それとはレベルが違います。
毎日、トライアスロンをするようなこのエネルギッシュな自転車レース。
30年以上前、ベルギーのエディ・メルクスを知った頃からのファンです。
各チーム独特のカラフルなジャージ(ユニフォーム)や選手をサポートする欧州ブランドの乗用車。
そのルーフに乗っかる自転車がまたカッコイイこと・・・
自転車に横付けしながら車の窓から身体を乗り出して修理するメカニックマンもカッコイイ!
それに熱狂的な沿道の応援風景がまたいいんです!!
当時から一度は行って見たいと憧れていたものです。
今もその思いは変わりません。
このレースはロードレースのオールスター戦のような豪華な顔ぶれがまた魅力です。
その中に2年連続出場という日本人初の快挙を成し遂げた新城選手。
http://www.letour.fr/2010/TDF/RIDERS/us/coureurs/152.html
これはほんとうに素晴しいことです。
しかも、チーム内の主力選手のサポート役ではなくエース級としての出場。
これも日本人としては初めてのこと。
昨年以上の活躍を期待したいところです。
エース級?サポート役?って・・・
まず、全レースの積算タイムの少ない選手・チームがそれぞれ優勝です。
自転車のロードレースのチーム体制はたいへんシステマティックにできています。
1日200km前後、標高差は1000mどころではありません。スタートからゴールまで全力では体力が持ちません。
故にサポート役がエース級の選手の風除けやアシスト役になって走ります。
言わば、ロンドンマラソンなどのように“ペースメーカー”を務めるわけです。
それでもレースは生き物です。
他のチームの選手が途中でスパートして逃げ出したらどうするのか?
自チームのエースの特性やコンディションを考えて、時としてサポート役が単独で追いかけて逃げた選手のペース配分を崩しにかかったり (オーバーペースを誘ったり、前を塞いでペースをコントロールしたり) して自チームのエースの勝つ為の条件を整えます。
これはまさにサポート役の力量に掛かっています。
逃げた選手がエース級ならば、サポート役が自チームのエースを引っ張って追いつくまで延々と追いかけます。(たまにエースが脱落することも・・・・)
追いついてエース同士になったらお役ご免、サポート役は力尽きて後方へ下がっていくのです・・・
でもこれでサポート役はお終いではありません。
ゴールしなければ次の日以降に出場する資格がなくなります。
また場合によってはエース対決のあと一時後退したエースを再び先行争いへと押し上げる役目も担います。
そんなハードワークをこなすサポート役を数名携えて君臨するエースとはいかに凄い選手なのか\(◎o◎)/
そんなところも映像から感じて頂ければ観ていてワクワクするのではないでしょうか。
ウンチクが長くなりました^_^;
今年イチオシは
チーム・サクソバンクのアンディ・シュレック選手
25歳になったばかりのルクセンブルクの長身選手。
カッコイイです!!山岳コースに強いエースです!
昨日のプロローグレースでは同チームの重鎮:ファビアン・カンセラーラに負けましたが僅かに1分9秒差。
今日からの本格的なステージに期待します。
しかし、プロローグレースとはいえ、8,9kmを10分ジャストで走るとは・・・・
平均時速53.4km
余談ですが、欧米の各会社がチームをサポートしているのですが、
アメリカのGARMIN - TRANSITIONS というチームが出ています。
これって、あのGPSロガーの“ガーミン”社のようですよ!
興味のある方は
放映権を持つ J SPORTS のサイト
http://www.jsports.co.jp/cycle/index.html
または、公式サイト(仏語・英語・独語・スペイン語のみ)へアクセス下さい。
http://www.letour.fr/us/homepage_courseTDF.html